【感想】僕のヒーローアカデミア 第1期 〜 FINAL SEASON

2025年12月24日
出展:アニメ「僕のヒーローアカデミア」公式サイト
https://heroaca.com/

『僕のヒーローアカデミア』のファイナルシーズン配信に合わせて、第1期から一気見を敢行しました…!(ダジャレではありません…)

いやー、やっぱりヒロアカはいい。

序盤のシンプルで分かりやすいヒーロー物語から始まり、物語が進むにつれて社会問題や登場人物の内面に深く踏み込んでいく展開がとても魅力的。
ヒーロー作品にありがちなご都合主義だけでなく、「え、ここでこのヒーローが…?」と思わず声が出るような衝撃的な展開があるのも印象的だね。

2016年にアニメがスタートし、全8期・170話。
今回は、その一気見した感想をまとめていきたいと思います。

★以下、ネタバレあり要注意★

ここからネタバレがあります。

あらすじ

雄英高校でヒーローを目指す生徒たちを中心に、学園ものらしい楽しいノリから物語が始まります。
ライバル関係や友情、ちょっとした恋愛ネタもありつつ、ヒーローになるための鍛錬や数々の壁を乗り越えていくシーンがとにかくアツいです。
感動する場面も多く、思わず涙してしまうシーンが多いのも魅力ですね。

出展:アニメ「僕のヒーローアカデミア」公式サイト
https://heroaca.com/

長編作品ではありますが、物語のメリハリはしっかりしています。
キャラクター同士のつながりも丁寧に描かれていて、伏線やキャラの再登場シーンなどもうまく考えられており、「え、このキャラがここで出てくるの!」とニヤッとしてしまう場面も多く、飽きずに見続けられます。

ただ、楽しくアツい雰囲気ばかりではなく、ヴィランと呼ばれる敵勢力が力を増すにつれて被害も大きくなり、物語の雰囲気は少しずつシリアスでダークな方向へと変わっていきます。
同時に、個性社会が抱える問題や、その歴史に至る闇も浮き彫りになっていき、ヒロアカの世界観が夢いっぱいなものから、だんだんリアル寄りになっていくのもいい感じです。

そして、圧倒的な敵の力を前にして、「これ、どうやって勝つの?」とハラハラする展開も多いですが、仲間同士の絆や練りに練った作戦で対抗していく流れがまた熱いんですよね。
多少ご都合主義に感じる部分はあるかもしれませんが、それを含めても、よく考えられたストーリーだと思います。

続いて、あくまで個人的な主観になりますが、気になったキャラクターについてまとめていきたいと思います。

緑谷 出久 / デク について

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ご存知のとおり、熱血で正義感が強く、人を助けるためなら考えるより先に身体が動いてしまう――まさに王道ど真ん中の主人公ですね。
無個性でありながらヒーローに強く憧れ、筋金入りのヒーローオタクでもありますが、そのオタク気質が戦闘ではしっかり活きてくるのが面白いところ。不利な状況でも知識を総動員して作戦を練り、ギリギリの局面を切り抜けていきます。

オールマイトから受け継いだのは、増強型の個性「ワン・フォー・オール」。
圧倒的なパワーゆえ、序盤は自分の身体が耐えきれず大ダメージを負うことも多かったのですが、少しずつ使いこなせるようになっていきます。成長の過程がちゃんと描かれているのがいいですよね。

特に印象に残っているのが、第76話で壊理を背中に背負い、ワン・フォー・オール100%を発動して戦うシーンです。あの展開はもう反則級で、思わず息をのんで見入ってしまいましたね。

ただ、正義感が強すぎるがゆえに、物語終盤では仲間を巻き込まないよう、あえて孤独な道を選ぶようになります。いわゆる主人公の闇落ち展開ですが、完全に別人になるわけではなく、これまでの性格の延長線上にあるのが納得感あり。仲間からのエールや励ましを受け、再び共に戦う流れも含めて、バランスの取れた展開だなと感じました。

最終的には、歴代継承者たちの個性も使えるようになり、かなりチート寄りの能力に成長。
それぞれの個性に制約はあるものの、組み合わせて使うことで、ワン・フォー・オールの力を疑似的に100%引き出して戦えるようになります。
完全にヒーロー側での主戦力となる存在になっていきます。

とはいえ、高校入学から1〜2年ほどで、最強クラスのヴィランと互角に戦えるようになるのは、さすがに成長スピード早すぎじゃない?と思わなくもないですかね。まぁ、ワン・フォー・オールという強力な個性があるからと言えばそうなのですが。
逆に言えば、肉体的にはワン・フォー・オール単体で100%を使い切れていない状態なので、まだまだ伸びしろがあるとも言えますね。
ただし、死柄木弔を倒した後は、再び無個性に戻ってしまうことになります。

無個性となったその後は、雄英高校の教師に。
そして、オールマイトからパワードスーツのようなサポートアイテムを託され、再びヒーローとして活動していく――そんな余韻を残して物語は幕を閉じました。

ラストについては賛否いろいろあるようですが、これだけの大作ですからね。良くも悪くも、大きな話題になるのは間違いないでしょう。

なお、麗日お茶子との恋愛関係についてははっきりとは描かれていませんが、2026年5月2日から「More」という追加エピソードをまとめたアニメが放送予定とのこと。ここで少し二人の関係性が触れられているようですね。
これはもう、今から楽しみにするしかないですね。

八木 俊典 / オールマイト について

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「私が来た!」の一言とともに登場し、平和の象徴として君臨するNo.1ヒーロー。
まさにオールマイトですよね。

緑谷出久に「ワン・フォー・オール」を託した後、力が少しずつ失われていく中でも、いざという場面では圧倒的なパワーで駆けつけ、ヴィランをねじ伏せていきます。
あの安心感、やっぱり別格です。

しかし、オール・フォー・ワンとの決戦を経て、ついに個性の力を維持できなくなり、「平和の象徴」は崩れ去ります。
それをきっかけに、世の中のヒーロー観も大きく揺れ動き、さまざまな意見が飛び交うようになります。
個性社会が抱える課題や、世論の変化を丁寧に描いている点もリアルな雰囲気が出ていて良いですね。

個性を失ってからは、どうしても活躍の場が減り、少ししぼんだ印象を受けていたのですが、ちゃんと最後に、最高の見せ場がありましたね。
オール・フォー・ワンを引きつけて時間を稼ぐため、無個性の身でありながら、パワードスーツを駆使して立ち向かう姿は本当に胸アツ。
久しぶりに“戦うオールマイト”を見られて、思わずグッときてしまいました。

爆豪 勝己 / 大爆殺神ダイナマイト について

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私が『僕のヒーローアカデミア』の中でいちばん好きなキャラクターが、この爆豪勝己だったりします。
勝ち気で喧嘩っ早い性格ですが、雄英高校に入学してからは、自分以外にも才能あふれるヒーロー候補生がいることを思い知らされ、戸惑いながらも必死に食らいついていく姿が印象的です。
表には出しませんが、密かな誓いを胸に努力を重ねる、根性の塊みたいなキャラなんですよね。

幼なじみの緑谷出久に対しては、強烈なライバル心を抱く一方で、実は恐れも感じていたことを打ち明けたり、過去のいじめについてきちんと謝罪したりと、ここぞという場面では筋を通すところも魅力です。
不器用だけど、ちゃんと成長しているのが伝わってきます。

最終決戦では、死の淵をさまようほどの大ピンチに陥りますが、「爆破」の個性が極限まで進化し、覚醒。
圧倒的な強さを見せつけ、青年期のオール・フォー・ワンをも上回るスピード感のある立ち回りを披露します。
最終的には、単独でオール・フォー・ワンを倒すことになります。
もちろん、そこに至るまでに他のヒーローたちのダメージの積み重ねもありますが、それでも高校生にしてヒーローの中でも最強クラスに近い強さを持ったと言っていいんじゃないでしょうか。

最終戦は、アニメの作画も劇場版レベルで、本当に目が離せないシーンの連続でした。
爆豪勝己の最終戦での活躍は、間違いなく必見です。

死柄木 弔 / 志村 転弧 について

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いわゆるラスボス的存在となるのが、死柄木弔です。
彼は、ワン・フォー・オールの7代目継承者・志村菜奈の孫という、非常に重たい血筋を背負ったキャラクターでもあります。

志村菜奈の息子となる、父・志村弧太朗が里子に出された過去の影響もあり、家庭ではヒーローに対する歪んだ価値観のもとで育てられ、その結果、この世界そのものを壊したいという強烈な破壊衝動を抱くようになります。背景を知ると、ただの悪役では済まされないんですよね…。

オール・フォー・ワンを「先生」と呼び、導かれるままにヴィランとしての立場を固めていきますが、物語の終盤では、自分が利用されていたことに気づきます。
そこからは強い精神力で抗い、自分自身の意志で立ち向かっていく姿が描かれます。

個性「崩壊」も進化し、直接触れなくても破壊が伝播するという、ほぼ最強クラスの能力に到達します。正直、あれは反則レベルでしたね。

最終的には緑谷出久によって倒されることになりますが、その過程で、心理的な対話を通じて二人の関係性がわずかに変化していく描写もありました。
そのやり取りからは、「誰もが正義にも悪にもなり得る」という、ヒロアカらしいメッセージを強く感じました。

オール・フォー・ワン について

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ワン・フォー・オールの宿敵として立ちはだかる、いわば黒幕的存在です。
他人の個性を奪って自分のものにしたり、逆に奪った個性を他者へ与えたりできるという、完全にチート級の能力を持っています。

かつてオールマイトとの戦いで身体に致命的なダメージを負ったため、その後は死柄木弔の身体を乗っ取ろうと計画していた、という流れですね。発想がもう怖いです。

基本的には紳士的で余裕のある態度なのですが、物語終盤になると、わりと冷静さを欠いているように見えます。もし最後まで冷静に立ち回れていたら、本当に無敵だったんじゃないかと思います。

弟の気持ちが完全に自分から離れてしまい、その存在を失ったことで、精神的に大きく揺らいでいたのでしょうね。そう考えると、ちょっと重めのブラコン気質がにじみ出ていたようにも感じます。

トガヒミコ / 渡我 被身子 について

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他人の血を摂取することで、その人の姿に変身できる個性を持つ女子高校生です。
血への強い執着があるため、周囲や両親からも気味悪がられながら育ってきたという、かなり過酷な環境の中にいました。

その影響もあって、「生きにくいです。生きやすい世の中になってほしいものです」と口にするシーンが、とても印象に残ります。
この言葉、どこか現代社会の生きづらさそのものを象徴しているようにも感じますよね。

ヴィラン側の立場でありながら、そんな生きにくい世界の中でもがき、自分自身に問いかけ、理解者を求めて行動する姿には、共感する人も多いのではないでしょうか。
単なる悪役では片づけられないところが、ヒロアカの深さだなと改めて思います。

お気に入りのオープニング曲 「カーテンコール」 優里

全シリーズの中でも、特にお気に入りのオープニング曲が、第7期・第2クールで使われていた、優里さんの「カーテンコール」です。

力強くてアツい歌い出しから始まり、壮大さも相まって心を大きく揺さぶられ、つい聞き入ってしまう名曲ですよね。
歌詞も「僕ら違う物語で出会えてたなら 争うことなんてなかったのかも」といったフレーズがあり、これまで積み重ねてきた物語そのものを語っているようで、思わずグッと込み上げるものがあります。
さらに、「日々 いざいこう 最高出力で」といったヒーローらしい前向きな歌詞もあって、『僕のヒーローアカデミア』という作品の世界観をしっかり表現している曲だなと感じます。

お気に入りのエンディング曲 「航海の唄」 さユり

全シリーズの中で、特にお気に入りのエンディング曲が、第4期で使われていた、さユりさんの「航海の唄」です。壊理をメインテーマにした楽曲でしたね。
どこか寂しさや不安を感じさせるメロディの中に、勇気や優しさ、そして一筋の光が見えてくるような、力強いサビがとても印象的です。正直、エンディングに入るたびに聴き入ってしまいました。

ただ、この曲を歌っていた女性シンガー・ソングライターのさユりさんは、2024年9月20日に28歳という若さで永眠されています。
心に響く楽曲をたくさん届けてくれただけに、本当に残念でなりません。

まとめ

『僕のヒーローアカデミア』は、ヒーローやヴィランたちのど派手なバトルシーンはもちろん、友情や各キャラクターの心理描写、生い立ちまで丁寧に描かれた、つい引き込まれてしまう物語です。
最終回も、単にヴィランに勝って終わり、というわけではなく、それぞれのキャラクターの“その先”を感じさせる展開になっていました。
緑谷出久についても、再びヒーローへの道が見えてくる形で締めくくられていて、個人的にはとても納得感がありました。

本編だけでなく、劇場版はこれまでに4作品が公開されていますし、OVA(オリジナルビデオアニメーション)もいくつか用意されているので、まだまだいろいろな角度からヒロアカを楽しめます。

さらに、前にも触れましたが、2026年5月2日からは「More」という追加エピソードをまとめたアニメの放送も予定されています。
というわけで、僕のヒーローアカデミアの楽しみは、まだまだ続きそうですね。