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ぼっち・ざ・ろっく!の魅力とは?
神アニメとも言われている「ぼっち・ざ・ろっく!」。
その魅力の1つは、主人公「後藤 ひとり」(愛称:ぼっちちゃん)の愛すべきキャラクターにあるのだと思います。

https://bocchi.rocks/tv/
まずは、ぼっちちゃんのキャタクターについてまとめて見たいと思います。
ここからネタバレがあります。
共感できる部分が多すぎる「後藤ひとり」とは?
後藤ひとりのキャラクターは、圧倒的な陰キャで、圧倒的な人見知り、そして、圧倒的な承認欲求と、まぁ、これだけ書くとまったく良いところなしの女子高校生。
陰キャでもバンドを組めば、目立ってチヤホヤされる、ということをきっかけに中学生からギターを始めるのですが、そもそも誰ともコミュニケーションを取れない性格のため、ギターの腕前を披露できるのは、ネットの動画配信だけ、という生活を送っています。

https://bocchi.rocks/tv/
陰キャでネガティブ、人見知りで同級生にも話しかけられず、人の視線にも恐怖し、思い込みも激しく極端、緊張して失敗を繰り返し、挙句の果てには自信喪失、そして人への警戒心を高め、相手の目を見ることができず視線を逸らすクセがあり、すぐに現実逃避に走り、虚言癖がどんどん強くなる。
コンビニにも気合を入れないと入店することができません。
それでも、承認欲求は人一倍強く、人から褒められると喜んで調子に乗り、相手との温度差が激しくなり、結局引かれてしまう。
強い社会不安や自己認識の歪みを抱え、社会不安障害のような症状も見受けられます。
なんか…、どこが魅力的なキャラなんだ?という印象になってしまうかもしれませんが、それでも、バンドを組んだことによって、勇気出して、ほんの少しずつ成長していく場面が、大きな共感を生むのだと思います。
誰しもネガティブな一面は持ち合わせているはず。
特に現代社会では、人付き合いのストレスも大きいですし、社会への不安を抱えている人もたくさんいるはずです。
それでも、動機はどうであれ、自問自答しながら、自分のできること、自分の実力を出し切ること、そういう頑張りに対しては誰もが憧れるものであり、勇気が必要であるからこそ、その一歩を踏み出す行動に感動するのです。
「後藤ひとり」の集中力
後藤ひとりは、中学からギターをはじめ、3年間、毎日6時間の練習を続けています。
時間にすると約6500時間になります。
そして、ギターに対して何十冊もの書籍を読み込み、付箋も多く付けており、ギターに対してさまざまな演奏方法や知識など深く研究もしてきています。
内向的で一人で過ごす時間を好む性格もあるのでしょうが、投げ出さずに長年継続する行動力を持っているので、好きな物事に対しての集中力は非常に高く、また、ギターに対しての内的動機も高いことを表していると思います。
ギターに関してはスゴ腕の技術を持っており、ネットの動画配信では、3万人のチャンネル登録があるなど、後藤ひとりのギター演奏のファンは非常に多いです。
ただ、陰キャという性格であるがため、リアルの場で人前で演奏する時には、まったく実力を発揮できず、ギターが下手、という評価になってしまいます。
そういう、本当はギターがスゴ腕だけど、誰もまだ知らない的なシチュエーションもソソる感じですね(笑)
心理的なものが左右され、集中力が高まってくると、人前でも本来の実力を発揮し、人を惹きつけるギターを演奏することができるようになってきます。
そういう小さな前進を繰り返し、後藤ひとり自身、そして、周りの仲間たちが少しずつ成長していくのです。
「後藤ひとり」の心理的変化
1話 変わりたいけど怖い…
突然、バンドを組もうという誘いがあり、さらにその当日すぐにライブをするという流れに巻き込まれ、後藤ひとりは戸惑いを隠しきれません。
「現実世界の人たちは、誰も私なんか興味ないと思っていた…」
自己評価が低い後藤ひとりは常日頃からこう思っているのですが、バンドに誘われたことに対して、
「けど…、こんな優しい人がずっと見れいてくれていて、私なんかに声をかけてくれた…
こんな奇跡、多分、一生起こらない、絶対無駄にしちゃダメだ…!」
奇跡とも言える出会いをきっかけに、変わろうと思い始めます。
しかし、
「頭では分かっている、でも、やっぱり怖い…」
と思ってしまい、結局、ダンボール中に入ってライブデビューとなります(笑)
初回のライブということで、まったく周りが見えない状況に陥り、バントのメンバーとの息を合わせることもできず、自分の演奏だけでいっぱいいっぱい、という結果となります。
これ、私はとても気持ちがよく分かるし、すごく共感できる場面の1つです。
人って、そう簡単に変わることができないんですよね。
そして、初めのことに対しては誰しもが怖いと思ってしまいます。
ダンボールの中だろうと、なんだろうと、どんな形であれ、どんな結果であれ、最初の1歩を踏み出すことがどれだけ勇気がいることか、後藤ひとりは大きな1歩を踏み出したのです。
3話 少しの変化
バンドのボーカルを勧誘するため、後藤ひとりは自ら行動を起こし始めます。
ほんの些細なことですが、人をちょっと引き止めるだけの行動に対して、
「私、頑張った…!」
と、大きな苦難を乗り越えたような思いを持ちます。
ハードルの高さは人にってはさまざまですよね。
でも、後藤ひとりは、誰にでも簡単にできるようなことでも、本人にとっては、一世一代のアクションだったりもします。
こういう心理的変化もとても共感できます。
4話 前を向くようになってくる
バンドのオリジナル曲の歌詞を担当することになった後藤ひとり。
当然ながら、最初は、イヤ、ムリ、という気持ちを持つのですが、コミュニケーションが苦手で断ることも出来ない性格。
いろいろと苦悩しつつも、歌詞を書くことに対して
「私、頑張ります…!」
と、宣言します。
これはとても大きな成長だと思うんですよね。
人は自信のないことに対しては、ついつい保険をかけたくなる一言を言いたくなるものです。
それを、まっすぐ前を向いて、頑張る、と他の人に宣言するのは勇気のいること。
こういう、後藤ひとりの細かな成長の変化を表現しているのは良いですね。
5話 ついに人前で実力発揮
ライブハウスに立つためにオーディション必要という、バンドにとって大きな運命の分かれ道になる試練が訪れます。
バンド仲間からは、オーディションは成長を見せる場所、という一言を言われて、後藤ひとりは成長について考えるのですが、
「成長って、正直なところ、よく分からない…
努力とは、また違う気もする…」
まだ、明確な答えは出せずに自問自答を繰り返します。
「ここ最近、本当に激動だった、バイトをはじめた、人の目がたまに見れるようになった
でも、それはバンドとしての成長ではない気がする
ただ、ミジンコやミドリムシから人間としてのスタートラインにやっと立っただけ…
せっかく夢だったバンドをやれてるのに、成長した気になってた気だけで、私は…」
「私が今、バンドやっている理由、一晩考えたけど
今も、人気になってチヤホヤされたいっていうのは変わりない
でもそれは、私だけじゃない、この4人でだ!」
そして、オーディションで、曲の演奏が始まった後も考えながらギターを弾いていきます。
「結局、成長って何か、分からなかった…
でも今、私はこの4人でチヤホヤされて、バンドをし続けたい
虹夏ちゃんの本当の夢も叶えてあげたい
だから…、こんなオーディションなんかで落ちわけにはいかない…
このままバンド終わらせたくない…!」
こういう思いが高まって、後藤ひとりの集中力が一気に全開となり、本来持っているギターの実力を発揮していきます。
いやー、このシーンは良いですね。
結束バンドの曲が演奏している最中でのシーンになるので、観ている方も一気に気持ちが高まります。
後藤ひとりが人前で、いつも通りの実力を発揮する、これって、本当に大きな成長なんです!
ただ、後藤ひとりとしては、普段慣れないことを限界を超えての行動をしている反動が一気に来て、ダムの放流シーンが流れます(笑)
この展開にはさすがに大爆笑してしまいました。
後藤ひとりのこういう弱さがなかなか抜けないところも、また、愛すべきキャラクターなんですよねー。
6話 知らない人の前で
いきなり路上ライブをすることになってしまった、後藤ひとり。
初対面の誰とも分からない人の前で普通に演奏できるわけもなく、後藤ひとりは目を瞑って演奏します。
「お客さんに笑われていないかな?
顔を上げるのも怖い…」
不安な心境で演奏をするのですが、観客の一人から、
「がんばれー!」
と声をかけられます。
そして、勇気を振り絞り、目を開けて、観客の顔を見ます。
「そうか、初めから敵なんかいない、私が勝手に…」
そう気付き、ギターの演奏のクォリティが一気に増していきます。
演奏が終わった後、観客からの拍手や声援を受け、
「みんな、笑顔…
これから、たくさんライブしたら、もっとこんな顔が見れるのかな?」
「見れたら、いいな…」
ライブの本来の魅力について体感し、人とのコミュニケーションを徹底的に避けていた後藤ひとりが、お客さんの笑顔を見たいと思うようになります。
このシーンも本当に良いですよねー。
ついに、リアルでの後藤ひとりのファンが誕生する瞬間です。
これまでネット配信では絶対に経験することのできなかった、リアルで目の前にいるお客さんの反応について、ポジティブに感じるようになってきます。
8話 お客さんの笑顔のために
そして、ついに結束バンドの初ライブとなります。
しかし、1曲目はメンバー全員が緊張し、まったく息があわない演奏となってしまいます。
後藤ひとりのファンもリズムに乗れず戸惑いの表情を見せ、初見のお客さんからは「パッとしないわー」と言われてしまいます。
そんな中、後藤ひとりは、
「あたし達、演奏も曲もまだまだだ…」
という思いを持つのですが、これって実は、後藤ひとりがものすごい成長をしている場面でもあるんですよね。
最初はまったく周りが見えず、チームプレーのかけらも出来なかった後藤ひとりが、バンドメンバーひとりひとりの演奏をしっかりと見ているんですよね。
そして、同時に、路上ライブでのお客さんの笑顔を思い出し、その笑顔を再び見たいという気持ちで、一気に集中モードに入っていきます。
「けど…!」
「このままじゃイヤだ!」
そして、2曲目の演奏が始まる前に予定になかったギター演奏のソロを弾きはじめ、メンバーもハッした感じで、バンドの息が揃っていきます。
2曲目はしっかりと息のあった演奏で、スマホを見ていた初見のお客さんも演奏に釘付けとなり、「ちょっと、いいじゃん」という言葉を引き出します。
この場面では、やはりギター演奏における後藤ひとりの集中力は並外れたもので、演奏後に、後藤ひとりも「ハッ」という感じで、我に返るシーンがあります。
ギターの技術、そして演奏に対する集中力と、尋常じゃない技術やメンタルを持ち合わせているのが垣間見えますね。
また、余談ですが、廣井きくりが1曲目のダメダメな曲でも、笑顔で終始リズムをとって暖かく見守っているシーンも印象的だったりしますね。
11話 文化祭でのライブ
学校の文化祭のライブに、気合を入れて演奏に臨む後藤ひとり。
ライブハウスとは段違いとなる多くのお客さんが集まる中、一瞬、緊張感が高まるのですが、家族やファン、同じクラスの人たち、そして、ライブ仲間たちの声援を受け、すぐに冷静さを取り戻します。
こんな大勢の人前でたじろぐことなくバンドの演奏に向き合えるようになったのは、1話から見ると本当に大きな成長を遂げていますよね。
12話 人前のバンド演奏は完全に克服
文化祭ライブも1曲目は問題なく演奏終了。
そして予想外にも大きな盛り上がりを見せたのですが、後藤ひとりのギターの機材トラブルが発生。
2曲目が始まり、1弦が途中で切れしまい、さらには2弦のペグも壊れて調整できない大きなピンチを迎えます。
そんな状況の中、バンドメンバーがフォロしー、後藤ひとりも咄嗟にボトルネック奏法で切り抜けていきます。
いやー、ここはホント、名シーンですよねー。
だけど、人はそんなに変わらない
様々な出会いや経験で、大きき成長を遂げている、後藤ひとり。
でもね、人はそんな根本的には変わらないんですよ(笑)
後藤ひとりの陰キャはまったく消えることがなく、いつものように、キョドり、予想外の奇行を繰り返します。
きっと、これからも後藤ひとりは、新しい体験、そして新しい出会いを繰り返していくでしょう。
その度に、成長をしつつも、後藤ひとりは変わらずに陰キャを貫き、戸惑い、奇行を繰り返し、そして集中し、周りの人が予想しないようなパフォーマンスを発揮していくと思います。
そんな愛するべき、後藤ひとり、どれだけ有名になっても変わらないキャラクターで人々を魅了していってほしいですね。